～子どもの運動能力発達には「コーディネーショントレーニング」がおすすめ～
「うちの子は運動神経が悪いみたい…」「スポーツが苦手なのは生まれつき？」
このような悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか？
実は、運動神経は生まれつき決まるものではなく、幼少期の環境や経験によって大きく育つことが分かっています。そのため、小さい頃から適切な運動経験を積むことで、子どもの運動能力は大きく向上します。
特に、「コーディネーショントレーニング」は、運動神経を鍛えるのに最適な方法です。
本記事では、コーディネーショントレーニングの効果や具体的な方法について、分かりやすく解説します。
運動神経は生まれつきではなく育つもの！
「運動神経がいい・悪い」という表現がありますが、実はこれは遺伝だけで決まるものではありません。
確かに、身長や筋肉のつきやすさなどは遺伝的な影響を受けます。しかし、運動のうまさを決める「神経系の発達」は、幼少期の経験や練習によって大きく向上することが科学的に証明されています。
運動神経＝神経系の発達
運動神経とは、脳からの指令をスムーズに体へ伝える「神経系」の能力です。これは生まれつきではなく、経験によって発達するものです。
特に、神経系が急成長する3～12歳頃までの時期に多くの運動経験を積むことで、運動能力は大きく伸びます。この時期に様々な動きを経験することが、運動神経を高める鍵になります。
コーディネーショントレーニングとは？
コーディネーショントレーニングとは、脳と体の連携を高めるトレーニングです。簡単に言えば、「頭で考えた動きをスムーズに体で表現できるようにするトレーニング」です。
例えば、スポーツが得意な子は「ボールを投げる」「ジャンプする」「バランスを取る」といった動作がスムーズにできることが多いです。これは、コーディネーション能力が高いためです。
コーディネーション能力の7つの要素
コーディネーショントレーニングでは、以下の7つの能力を鍛えます。
- リズム能力（リズムよく動く力）
- バランス能力（姿勢を保つ力）
- 変換能力（急な動きの変化に対応する力）
- 連結能力（体の各部位をスムーズに連動させる力）
- 反応能力（素早く反応する力）
- 識別能力（道具をうまく扱う力）
- 定位能力（自分の体の位置を正確に把握する力）
この7つを鍛えることで、子どもは運動をスムーズに行えるようになります。
コーディネーショントレーニングの具体例
では、実際にどのようなトレーニングを行えばよいのでしょうか？ここでは、自宅や公園で簡単にできるトレーニングを紹介します。
（画像、動画はもし用意できれば掲載します。）
1. ケンケンパ（リズム＆バランス能力）
【やり方】
・地面に丸を描き、「ケン（片足）・パ（両足）」のリズムで跳ぶ
・テンポを変えたり、コースを工夫するとより効果的
【ポイント】
・リズムよく跳ぶことで、バランス感覚やリズム能力が向上
2. グーパー跳び（変換＆連結能力）
【やり方】
・足を開いた状態（グー）、閉じた状態（パー）でジャンプ
・手も一緒に動かすとより難易度アップ
【ポイント】
・手足を連動させて動かすことで、連結能力を高める
3. ボールキャッチゲーム（反応＆識別能力）
【やり方】
・親子でボールを投げ合う
・手を叩いてからキャッチ、左右交互に投げるなどのバリエーションをつける
【ポイント】
・目でボールを追いながら体を動かすことで、識別能力や反応能力が向上
4. じゃんけんダッシュ（反応＆変換能力）
【やり方】
・親が出したじゃんけんの手によって動きを変える（例：グー→前進、チョキ→後ろ歩き）
【ポイント】
・瞬時に判断しながら体を動かすことで、反応能力が鍛えられる
5. 目隠しバランス（定位＆バランス能力）
【やり方】
・片足立ちをしながら目を閉じて10秒キープ
【ポイント】
・視覚に頼らずバランスを取ることで、バランス能力や定位能力が向上
コーディネーショントレーニングの効果的な取り入れ方
コーディネーショントレーニングを取り入れる際には、以下のポイントを意識すると効果が高まります。
① 遊び感覚で楽しく
子どもは「トレーニング」と思うと嫌がることもあります。遊びの中に取り入れ、「楽しい！」と思える工夫をしましょう。
② いろいろな動きを経験させる
同じ動きばかりではなく、さまざまな動きを経験することが大切です。外遊びやスポーツなど、バリエーションを増やしましょう。
③ 無理なく継続する
一度に長時間行うのではなく、1回5～10分程度を毎日継続するのがおすすめです。
まとめ：運動神経は育てることができる！
運動神経は「生まれつき」ではなく、「経験によって育つ」ものです。特に、神経系が発達する幼少期に多くの運動経験を積むことで、運動能力は大きく向上します。
そのためには、コーディネーショントレーニングを取り入れることが効果的です。日常生活の中で、遊び感覚で楽しくトレーニングを行い、子どもの運動能力を伸ばしていきましょう！
「うちの子は運動が苦手かも…」と悩む前に、まずは楽しみながらできる運動を取り入れてみてください。きっと、少しずつ成長を感じられるはずです！
筆者在籍パーソナルジム紹介
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