「健康」とは何か、と聞かれたとき、多くの人は「病気ではないこと」「体が元気であること」と答えるかもしれません。しかし、ストイックに食事管理をしたり、ハードなトレーニングを課すことが必ずしも健康とは言い切れません。また、お酒や甘いもの、脂っこい食事を摂ることが直ちに不健康であるとも言い切れません。
では、健康とは一体何なのでしょうか?
世界保健機関(WHO)は、健康を単に病気の有無ではなく、より広い視点で定義しています。本記事では、WHOの健康の定義を基に、「健康とは何か?」について深く考えていきます。
特に、
- ハードな運動やストイックな食事管理をする自信のない人
- お酒や甘いもの、脂っこい食事を摂ることに罪悪感を抱いてしまう人
に向けて、健康とは何かを改めて考え、無理のないバランスの取れた健康習慣についてお伝えしていきます。
WHOによる健康の定義
WHOは1948年に設立され、その憲章において健康を次のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
この定義は、健康を単に身体的な問題に限定するのではなく、心や社会との関係性も含めた包括的なものとしています。これは当時としては画期的な考え方であり、現代の健康観にも大きな影響を与えています。
健康の3つの要素

WHOの定義に基づくと、健康には以下の3つの要素が含まれます。
1. 身体的健康
身体的健康とは、体が正常に機能している状態を指します。適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠が身体的健康を維持するために不可欠です。また、病気の予防や早期発見・治療も重要な要素となります。
しかし、過度な食事管理や過剰なトレーニングは、身体に負担をかけることもあります。極端なダイエットや過剰な運動は、かえって免疫力の低下や慢性的な疲労を引き起こす可能性があります。一方で、適度にお酒を楽しんだり、甘いものや脂っこい食事を摂ることで、心の満足感が得られ、ストレスの軽減につながることもあります。
大切なのは、何事も極端にならず、バランスを取ることです。
2. 精神的健康
精神的健康とは、ストレスや不安を適切に管理し、心のバランスを保つことです。現代社会では仕事や人間関係のストレスが多く、精神的な健康が損なわれるケースも少なくありません。リラクゼーションや趣味、適度な休息を取ることが精神的健康を維持するポイントとなります。
例えば、食事制限を厳しくしすぎることで、食事の楽しみが失われ、ストレスを感じることがあります。また、ハードなトレーニングが義務のようになってしまうと、運動が苦痛になり、精神的な負担となることもあります。
そのため、健康的な生活を送るためには、心の余裕を持つことが重要です。
3. 社会的健康
社会的健康とは、良好な人間関係を築き、社会とのつながりを持つことです。家庭や職場、地域社会での良好なコミュニケーションが健康維持の鍵となります。孤立することなく、周囲とのつながりを大切にすることが重要です。
例えば、友人や家族と食事を楽しむ時間は、社会的な健康を支える大切な要素です。時にはお酒を飲みながら語り合ったり、好きなものを一緒に食べることで、精神的なリフレッシュにつながります。
極端に食事を制限することで、こうした大切な機会を失ってしまうことがないよう、バランスを考えた健康管理が求められます。
30代以降の健康を考える

30代以降は、仕事や家庭の責任が増し、健康をおろそかにしがちです。しかし、健康の維持は年齢を重ねるごとに重要性を増していきます。以下のポイントを意識することで、より健康的な生活を送ることができます。
1. 生活習慣を見直す
不規則な食生活や運動不足は、生活習慣病の原因となります。バランスの取れた食事を心がけ、定期的に運動を行いましょう。また、十分な睡眠を確保することも大切です。
2. ストレス管理を意識する
仕事や家庭のストレスが増える30代以降では、ストレス管理が欠かせません。適度な運動、趣味の時間を持つ、瞑想や深呼吸を取り入れるなど、ストレスを上手に解消する方法を見つけることが重要です。
3. 社会的なつながりを大切にする
忙しさのあまり、友人や家族との時間が減ることもあります。定期的に人と会う機会を持ち、コミュニケーションを大切にしましょう。社会的なつながりが精神的健康にも良い影響を与えます。
補足.やっぱりバランスが大事
とはいえ、上で紹介したそれぞれの項目を完璧にこなそうとすると、かえってストレスになり逆効果になることもあります。大切なのは、バランスよく少しずつ改善していくことです。
無理のない範囲で継続できる方法を見つけ、長期的に健康的な生活を維持していきましょう。
まとめ
「健康」とは、単に病気ではない状態ではなく、身体的・精神的・社会的に良好な状態であることが重要です。特に30代以降は、健康を維持するための習慣を見直し、意識的に取り組むことが大切です。
日々の生活の中で、無理のない範囲で健康的な習慣を取り入れ、バランスの取れた生活を心がけることで、より充実した人生を送りましょう。
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