- 健康維持をしたい方
- メタボを詳しく知りたい方
- メタボの原因、改善方法を知りたい方
- メタボがなぜいけないかがわかります
- メタボの基準がわかります
- メタボの原因、改善方法がわかります
メタボの恐ろしさ、説明できますか?
皆さんの中で
メタボリックシンドローム
という言葉を聞いたことがない、という人はいないのではないでしょうか。
ほとんどの人が健康診断を受診して、かつテレビやネットでも情報が飛び交っているのでこの言葉自体を知らないというほうが難しいでしょう。
ただ
メタボリックシンドロームはなぜいけないのかを説明できる人
となるとその人数はガクッと落ちるのではないでしょうか
かくいう私も前職時代の社内試験を受験する25歳くらいまできちんと説明できませんでした笑
知らないことは仕方ないと思いますが
知らないままでいることは危険すぎるので
この記事でお伝えできればと思います。
メタボリックシンドロームとは
厚生労働省のホームページには以下のように記載されています。
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。
心臓病や脳卒中は死に直結するリスクのある恐ろしい病気です。
メタボリックシンドロームの人はなぜそうなりやすいかはこう記載されています。
この2つの病気は、いずれも動脈硬化が原因となって起こることが多くなっています。動脈硬化を起こしやすくする要因(危険因子)としては、高血圧・喫煙・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・肥満などがあります。これらの危険因子はそれぞれ単独でも動脈硬化を進行させますが、危険因子が重なれば、それぞれの程度が低くても動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中の危険が高まることがわかっています。
つまり
動脈硬化
がこの恐ろしい病気を引き起こすのですが、その要因が
- 血圧
- 血糖値
- コレステロール値や中性脂肪値
であるのです
そして内臓脂肪が多いことは
そこから分泌されるホルモンの働きにより
それらの値の異常を引き起こしやすく
動脈硬化の進行に拍車をかけるので
メタボリックシンドロームであることは
単純に「血圧が高い」「血糖値が高い」よりも
リスクがはるかに大きいので問題視されているのです。
まとめると
- メタボリックシンドロームが恐ろしいのは死に直結する病気のリスクが高いから
- 内臓脂肪は動脈硬化性の疾患の要因となる数値の異常を引き起こしやすいためさらにリスクが高まる
メタボの恐ろしさ、まずは知らない人に伝わればと思います。
メタボの基準
メタボの診断基準は厚生労働省によりこのように定められています
まずは必須項目として
腹囲(ウエスト周径囲)があります
「腹が出てる=メタボ」
何となくイメージしやすいですね笑
男性が85cm以上
女性が90cm以上
と定められております
これは内臓脂肪面積が100㎠に該当します。
そのうえで、次の項目のうち2つが当てはまるとメタボに該当することになります。
- トリグリセライド値が150mg/dl以上またはHDLコレステロール値が40mg/dl未満
- 最高血圧130mmhg以上または最低血圧以上
- 空腹時血糖値が110mg/dl以上
注意しないといけないのは、これらは
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症(高脂血症)
の診断基準よりも厳しめに設定されていることろです。
内臓脂肪断面積が大きいこと、また3つのうち2つの数値に異常が出ているということはかりに小さな異常であったとしてもリスクが高いということです。
「ちょっと数値が悪い」が2つあったらダメってことです
ウエスト周径囲はメジャーがあれば誰でもすぐに測ることができますし、見た目でなんとなくわかります笑
しかし、問題は後半の数値異常は血液検査をしないとわからないためなかなか気づきづらいということです。
なぜならば
「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」であること自体に対する自覚症状はあまりないからです。
「血圧高いからどっか痛い」とかあまり聞いたことないですよね。
なので、健康診断で値がおかしかったら「まあいいや」ではなく
少しの異常の時点でメタボに向き合うようにしましょう。
少しの異常の時点で手を打つことができれば動脈硬化の進行も食い止めることができます。
メタボの原因
メタボにならないようにすること、メタボを改善すること
それは
- メタボの原因を知る
- 原因となることをしない(なりすぎないよう気を付ける)
これに限ります
メタボは内臓脂肪が増えることで起こりがちなので
今日は内臓脂肪が増える原因に着目していきます
原因①カロリーオーバーの食事
脂肪は
摂取カロリー>消費カロリー
となったときに身体にため込んでいきます。
特に気を付けるべきは外食やコンビニです。
売り手は買い手にリピーターになってもらわないといけません。
その場合、中毒性のある脂質や糖質を多めに使いがちになります。
脂質や脂質が過剰に含まれるとカロリーがオーバーしやすいです
最近は低脂質のものも販売されるようになっているためそういったものを上手に取り入れることでカロリーオーバーを防ぐことができます。
原因②甘いもの(特に砂糖)の過剰摂取
砂糖は糖質の中でも
摂取したほとんどが脂肪として肝臓内に貯蔵されます
また、厄介なことに
食欲を抑制するホルモンの分泌を抑えて
食欲促進ホルモンの分泌を高めてしまいます
甘いデザートやお菓子を食べると止まらなくなってしまうのはこのことが原因です
これは
糖質中毒
とも呼ばれています。
ただし・・・
全ての糖質が悪さをするわけでは決してなく
糖質の働きは体を維持するうえで欠かせないものです
しかし、砂糖に関しては内臓脂肪を増やすリスクが高いので
栄養摂取としては
主食(米類、パン類、麺類)で糖質を摂り
砂糖の入っているものはは気を付けながら上手に食べましょう。
原因③運動不足
運動不足になると
筋肉量が減ります
筋肉が1kg減ると基礎代謝が13kcal減るだけではなく
活動量の低下などにより
1日の消費カロリーが50kcal減少するといわれています
これが毎日続くと1年で約2kg脂肪量が増えることになります
脂肪はちょっとずつ増えてるときには気づかないですが
何年もかけて何kgも増えたものだと
減らすのにも同じくらい時間がかかります
後で大変な思いをするより今から少しづつ運動をして筋肉量が低下しないようにしていきましょう
終わりに
他にも内臓脂肪が増える原因としては
- 睡眠不足
- 過度の飲酒
- 自律神経の乱れ
などが言われています。
これらの原因は
どれも生活習慣を正していくことで改善が見られます
(だから「生活習慣病」)
食事、運動、休養(睡眠)のバランスを整えて
永く健康でいられるようにしていきましょう
記事作成者プロフィール
向井 大未(むかい ひろみ)
目黒区自由が丘、川崎市高津区久地、同多摩区宿河原にてパーソナルトレーナーとして活動中
フィットネス指導歴17年
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルトレーナー